校長メッセージ


 

  創立60周年を契機として

令和5年4月10日

 長崎県立島原工業高等学校第22代校長として3年目を迎えました、山口 勇(やまぐち いさむ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 

  本校は、昭和38年に創立され、今年創立60周年の節目の年を迎えます。これまで本校を巣立った11,414名の卒業生の皆様は、県内外を問わず、様々な地域や分野で活躍をされています。現在本校は、機械システム科、電気電子科、建築技術科、3学科9学級全校生徒296名が、優れた工業技術者となるために「学業」「部活動」「ものづくり」「資格取得」に励んでいます。

 校訓は、「剛・創・和」で、質実剛健・創意工夫・協調融和の精神を備えた生徒の育成を目指しています。また、創立当時の過酷な環境整備における本校の生徒・教職員の奮闘の姿から名づけけられた、島原工業高校の「フロンティアスピリット(開拓者精神)」は、今も時代を超えて、その精神がしっかりと受け継がれています。

  節目となる本年度、本校では、「承前啓後」~知識を知恵へ、技術を実用へ、承継から創造へ~をキャッチフレーズとして、これまでの歴史から受け継いできたものを大切にしながら、更に発展、成長して、未来を切り開いていこうとしています。そしために、生徒それぞれの自己実現に向けた勇気ある行動と目標への一途な取組を強力に推進します。また、全教職員が個に応じた積極的な教育活動を展開し、全力で支援・指導を行います。

 私たちを取り巻く社会は、AIや情報通信技術の進展が加速度を増しており、先行きが不透明で予測不可能な時代へと変化しています。そのため、工業高校の人材育成は、これまで以上に大変重要となります。工業高校におけるものづくりや最先端の学び、主体的な探究学習の取組をとおして、多様化する社会に柔軟に対応し、深い思考力で判断し、思いやりを持って行動できる工業人の育成を行っていきます。

 島原工業高校は、これからの産業を支える人材を育成できる学校、生徒の夢を叶える学校として邁進します。どうぞ今後とも本校への変わらない御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。

 長崎県立島原工業高等学校長
山口 勇